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2006年07月31日

那須高原コンサート

27日の夜から30日にかけ、 那須に行ってきた。
28日は お昼過ぎから、現地でKumikoさん、Nagaiくんとリハ。
林の中にあるリハーサル室は、木の香りがして、窓からは心地いい風が入ってくる。
せみの声と 音楽がシンクロする感じで、楽しい。
いつの間にか時間を忘れてしまい、気がついたら夜の9時になっていた。
夕飯を食べ、風呂に入って寝る。

29日は 前日の雨も上がり、木漏れ日で目を覚ます。
会場は、きれいな庭と大きなテラスのあるお洒落な喫茶店。
セッティング、サウンドチェックにけっこう時間がかかり、開場ぎりぎりになったが、なんとかセーフ。
20分くらいしか時間がないにもかかわらず 演奏前に食べないとガス欠になると信じている私は、
タマゴカレーを注文。(めちゃくちゃ美味しかった。)
演奏は 1時半から40分くらいずつ、休憩をはさんで2ステージ。
5時半から、お客さん入れ替えで 同じプログラムで もう2ステージ、計4ステージやった。
うたを中心にしたオリジナル曲なのだが、アンコールも含め、やるたびに展開が
全く変わるのがスリリングで面白かった。
助川さん、永井くんとのトリオ、久しぶりだったが、前日のリハも効いているのか、
息がぴったり合い、とても楽しかった。


那須高原は 初めて行ったが、広々として空気、水ともにおいしい。
心身ともにリフレッシュした。
 

投稿者 yokomiura : 00:26

2006年07月25日

ガラスの音階

ガラスの音で、曲を弾いてみたいと思いつき、家中のコップを並べて 音階をつくる。
足りない分は、100円ショップで(5つほど)補充。このコップ、なんの音かな?とか思いつつ、次々、確かめているうちに、癖になったのか、喫茶店でも、無意識に スプーンでコップを鳴らしていたらしく、隣の人に睨まれた。
「雨のうた」というオリジナル曲、一節ずつうたいながら、、コップに水を入れ調整していく。
鍵盤のように横一列でなく、フレーズごとに並べるので、最後の音を作りおえてみると、
テーブルは、ガラスの花が いくつも咲いたようになった。
いろいろな種類のコップなので、ひとつひとつ特有の響きがある。
水がいっぱい入ったコップは、気をつけてたたかないと、情けないくらい鳴りが悪い。
でも この凸凹感、頼りなさ、なんともいえず好きだな・・・・

投稿者 yokomiura : 23:44

2006年07月13日

2nd CD

おととし録音したCD, ミキシングもほぼ終わり、だんだんと完成に近づいてきた。
今回は、Matt Wilson(Dr)とのデュオ、ピアノのソロインプロヴィゼイション、ピアノによるオリジナル曲と 3種類のものを録った。
前回同様、一発録りなので、演奏そのものは録った時から変わったいないのだが、録り終わった直後の印象、去年、構成をいろいろ考えていた時の印象、そして今、と時間が経つにつれ、聞こえ方が違ってくるのがおもしろい。
結局、Mattとのデュオ、ピアノソロ(即興とオリジナル)、それぞれ60分前後のCD 二枚組をつくることになりそう。ピアノのインプロヴィゼイションは、画家の牧野伊三夫さんが ブースに入り、ヘッドフォンで私の演奏を聴きながら絵を描き、私は、ガラス越しに牧野さんの絵を見ながら演奏した。残念ながら、映像はないのだが、そのとき出来た絵の中のものを、ジャケットに使わせていただこうということになっている。
オリジナルは、今までたびたび演奏したものの中から10曲あまり選んで ソロで弾いてみた。
今年中に仕上がれば、と思っている。楽しみ。。。

投稿者 yokomiura : 22:15

2006年07月02日

眠れなかった夜

今回の旅行で、よく眠れなかった夜が3回ある。

一回目は、コペンハーゲンのホテルに泊まった時の夜。
そのホテルは、アンデルセンの人魚姫の像のある公園に隣接したホテルということで、
静かでいい環境で、じっくり睡眠をとってツァーに備えようと思ったのが、大間違い!
鍵をあけて 部屋に入ると、なんと 正面の窓の向こうを列車が走っている!!それも 乗客の顔が見えるくらい近く・・・
あわてて、窓を開けてみると、一階の私の部屋の窓の前は 列車の線路がはるか彼方まで何十本となくあり、5分おきに いろいろな形の列車が通り過ぎた。、音は 昼夜問わず、一日中、続き、最初は
驚きと落胆で茫然とし、しばらく怒っていた私も、そのうちなんだか可笑しくなり、いつの間にか、眠っていた。

二回目は 次の日の夜行列車。
当初、ツァーがウィーンから始まる予定だったのだが、最終的にチューリヒから始まることになったので、夜行列車で移動することにしたのだ。
日本で予約をした旅行会社によると、この夜行列車、ホテルトレインと呼ばれていて、まるでホテルに泊まっているように快適、ということで、今夜こそゆっくり眠れる・・と期待に胸を膨らませて 駅に向かった。
が、泊まっているのは、かなり古めで 小さい列車・・・
「ホームが変更になったのかな?」と思い、駅員の人に チケットを見せて確かめようとしたら、「ああ、この列車だよ」 
「えっ? そうなの?!!!うそ.....」と 心の中でつぶやいたが、仕方がない。
コンパートメントに座っていると、六人目の乗客が大きなリュックを担いで乗り込んできた、
その時、場内放送が低く流れる。「この列車、一時間出発が遅れます。よろしく・・・」
私たち6人、しばらく狭い座席に黙って座っていたが、やがて 積み上げられたシーツを分け合い、それぞれのベッドを作り、私は 一番上の寝台に登る。
パスポートを車掌に渡し、車内の明かりが消えると、一番下の寝台の人が ドアを閉め、鍵をかけた。
なんか トイレとか行けない雰囲気・・・やや息苦しい感じだったが、いつの間にか眠りに落ちる。

三回目は、泊まっている部屋でネズミに出会った夜。
ある日、明かりを消して、ベッドに入ると、暗闇で、なにか音がする。
そういえば、この家に住んでいる人たちから、ネコを飼っていた人が引っ越して以来、ネズミが出るようになった、でも、台所だけだから、あなたの部屋は大丈夫、という話を聞いたっけ・・・
始めは、誰かが廊下を歩く音だろうと思っていたが、その音、いつまでも止む気配がない。
思い切って電気をつけると、私がゴミ箱としてに使っていた紙袋から ネズミが飛び出し、木の壁の間の穴にスルスルと入っていった。
「キャーッ!!!!」
結局、その夜は 夜が明けるまで電気をつけっ放しにして寝る。 

やれやれ・・・

投稿者 yokomiura : 21:58