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2008年07月20日

ヨーロッパツァー <2>

飛行機を降り立った時に見たシャルルドゴール空港の虹は、2ケ月間、一人でツァーをしている間とても大きな力になった。
この後も、行く先々で出会った美しい景色、あたたかい言葉が、私にとって頑張る力の源になった。

今回のツァーは、私のCD "Cielo" を聴いて、是非一緒に演奏したいというヨーロッパの音楽家の申し出から始まった。7月のそのコンサートを起点に、各地のミュージシャンと連絡を取り合いながらツァーを計画している矢先、岸野雄一さんから5月にヨーロッパでヒゲの未亡人の公演をやるという話が来て、結局、2ヶ月の長丁場になった。
当初は10くらい予定していた即興演奏のコンサートだが、始めてみると、共演した人や、コンサートを聴きに来てくれたミュージシャンが、次々と新しくコンサートを企画してくれ、気がついたら2ヶ月で24コンサート(ヒゲの未亡人4、Improvisation20)をやったことになる。
コンサートに来てくれた人から、CDリリースの話が来たり、トランペットの沖至さんが飛び入りで一緒に演奏してくれたり、ラジオの放送で持っていったCDを流してくれたり、とても楽しい時間を過ごすことができた。また、今回は、アコースティックピアノだけでなく、エレピ、トイピアノ、Crackleboxなど、ふだんあまり使わない楽器で即興をしたり、2台のピアノ(アウトチューニングなものと、ふつうのチューニング)を一人で同時に弾いたりする機会もあり、とても刺激的だった。

演奏の後、みんなで飲んだワインの味は格別だった!


  

投稿者 yokomiura : 05:20

2008年07月19日

ヨーロッパツァー <1>

5月13日(火)

眠い・・・!きのうヒゲの未亡人の”毎日”の新しいバージョンを夜中の3時までコピーして、朝5時に起きたのだから仕方がないのだけれど。
飛行機は久しぶり窓側だったので、景色を思い切り楽しめた。
シベリアの景色は桁違い!
めまいがするほどたくさんの山が折り重なっている。
大海原の波が固まって、そのまま山になったような感じだ。
その山々の形も少しずつ違ってきて、もう目が離せない面白さ!
バルト海から下を見ると、空と海がひとつになって、白い縁取り(砂浜)のある島々は、空に浮かんでいるみたいだった。
ストックホルムの上空に浮かぶイルカのような雲、波上でレースのように透き通った雲、続いてドーナツのような綿雲。
飛行機が高度を落として着陸態勢に入ると、絵のように美しいコペンハーゲンの街が目の前に現れた。飛行機を乗り換えパリに向かう。
海は滑らかな肌のようにうねり、ベールのように透き通った雲が幾重にも重なって見える。
シャルルドゴール空港に着くと、先に下りた乗務員が“Over the Rainbow”を口笛で吹いている。見ると、空に大きな虹がかかっていた。

投稿者 yokomiura : 02:10