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2012年01月21日

海外旅日記7 Europe 2003

9月29日
旅行の準備でせいいっぱいだった私は、肝心のツァーの内容をよく把握しないまま、出発日を迎えた。前日初めて開いた各ライブハウスの様子から、かなり本格的なツァーという印象を持ち、「これは大変なことになった・・・」と焦るが、時すでに遅し。
少なくとも、去年私と一緒に演奏した彼らが組んだツァーだ。
力まず、自然体でいこう・・・
今回乗るのは、キャンペーンで格安だったパリ経由ジュネーブ行きのエールフランス航空。
パリの空港に朝4時に着いて、スイス行きの乗り継ぎ便が7時。
早朝便が初めてだった私は、真っ暗な空港の中でひとりポツンと椅子に座って夜明けを待つ自分の姿を想像し、やや不安ではあったが、なんとかなるだろうと腹をくくって飛行機に乗り込んだ。

9月30日
飛行機の中でウトウトしているうちに、パリのシャルルドゴール空港へ到着。
乗り継ぎ客のためカフェが一軒あいており、人も思ったより多かったのでホッとした。
7時、スイスに向けて、朝焼けの中を飛ぶ。
空全体が真っ赤に輝き、とても美しかった。
10時、人気のないジュネーブ駅に並んでいる列車の間を、スーツケースと切符を持ってウロウロ・・今回も、自分の乗る車両が見つからない。
駅の係員に聞くと、2等は二階で、車両番号は内部に書いてあるのだそうだ。
列車は、タラップの位置が高く、プラットホームからスーツケースを担ぎあげ、さらに2階まで持って上がるのは大変だったが、2階からの眺めは良く、湖や山を眺めながらベルンまでの2時間を満喫した。
すぐ近くを列車が通るのに、悠然と草を食む牛たち、お菓子のような可愛らしい家々。
それにしてもこの静けさ・・・時々新聞をめくる音がするくらいの中、眠くてたまらないが、寝過ごせない・・と睡魔と闘っているうち、なんとかベルンに到着した。

10月1日
今日はツァーの前、メンバー全員が集まりリハをする日だ。
チーズとパン、紅茶でブランチを済ませ、部屋で待機。
3時過ぎにPが部屋をノックし、去年演奏したコンサート会場に向かう。
4時近く、初顔合わせのH現れる。
Hは音から想像した通り、存在感のある風格を漂わせていた。
去年一緒に演奏したドラムのMもやってきて、いよいよリハーサル。
なかなかいい感じ。
ツァーはうまくいく、と予感できるものだった。(実際は、かなりハードな日々が待ち受けていたのだが、この時は知る由もない。)
メンバーもいい感触を得たようで、リビングに戻り、和やかなムードの中で、diner.
をとった。
明日は、ツァー第一日目、ここベルンのコンサートホールで演奏をする。
がんばらなくちゃ・・・!

 

投稿者 yokomiura : 2012年01月21日 01:41