« 2018年12月 | メイン | 2019年02月 »

2019年01月23日

ライブキッチン 2019 年 2月

1月8日は、ペンギンハウスで、ギターの斉藤良一さん、SACHI-Aさんと、1月18日は、ビオロンで、saxの中尾勘二さんと、即興演奏をしました、
即興と一口に言っても、ジャズやオリジナル曲のように、メロディ、コード進行を基に演奏するもの、映像やダンスとのコラボレーションなど、いろいろなアプローチを行なってきましたが、その一方で、なにも決め事なしで、そのとき感じたものを音にしてみようという完全即興を、今年から、折りをみてやってみようと思い、1月は、2つのコンサートで完全即興をやりました。
即興を始めた頃、ピアノの前でなにも音が浮かばず、冷や汗をかいたことなど思い出し、やや緊張したのですが、始めて見ると、のびのび大きな演奏ができたように思います。

2月は、まったく対照的に、コンセプトのある即興。
15日は、ビオロンで、黒田オサムさん、及川景子さん、内田典文さんの飛行船でのライブ。
1セットは、ペンギンハウスの前回のマスター、arrowさんとのコラボレション。アンデルセンの物語’絵のない絵本”9夜を読んだ印象をもとに、俳句を読んでいただき、黒田さんをはじめとする飛行船とのコラボレーションを行ないます。
2セット目は、モーリスラベルのボレロをバイオリン、ベース、ピアノで演奏し、黒田さんの踊りとコラボレーション。どういう展開に鳴るのか、まったく予想がつきませんが、とても楽しみです。

19日は、ペンギンハウスで、荒井滿耶さんと映像と、立岩潤三さん、SACHI-Aさんと、衣笠未知さんとのカルテットで、コラボレーション。立岩さんとSACHI-Aさんとの2パーカッション ( or ドラム)と映像に、クラリネット、サックスの衣笠さん、ピアノがどういうふうにアプローチし、空間を作って行くのか、こちらも、今からわくわくしています。


2月23日は、吉久昌樹さんからお誘いいただいた企画、"solo+solo+duo"で、吉久さんと一緒に演奏します。
久しぶりの共演で、どんな音楽が生まれるのか、とても楽しみです。


投稿者 yokomiura : 19:30

2019年01月03日

ライブキッチン 2019 年 1月

あけましておめでとうございます。
去年は、12月1日に帰国して、ヨーロッパで演奏したコンサートでの録音をeditしていました。
今回は、イギリス、ベルギー、フランスで、コンサートを行いましたが、その中で、ロンドン、パリでの演奏をsound cloudで紹介しています。
10月21日ロンドンでのコンサートは、Mia(violin), Stefan(sax)との初めてのトリオでしたが、想像したとおり、スリリングでわくわくするものになりました。ただ、演奏の5分前に、パスポートをなくしたことに気がつき、「とにかく、まず演奏に集中しなくちゃ!」と、自分に言い聞かせながらのぞんだコンサートですが、演奏は成功し、共演者や観客から多くの祝福を受けました。
その後ロンドン駅に直行し、駅中の落とし物保管所に聞いてまわったんですが、5カ所まわって見つからないので、あきらめかけたところ、念のためもうひとつと思い、聞いたところで、「Which country?」 「Japan...」というと、赤い私のパスポートを差し出され、叫び出したいくらい嬉しかったです。
11月10日、パリコンサートは、会場にあったアップライトのピアノが、チューニングが狂っているだけでなく、その狂った音が鳴り止まない(ペダルを踏みっぱなしのような状態)で、当日の夕方、サウンドチェックでピアノを弾いたときは呆然としていたうえ、早めにきていたフランス人の一人の男性が、「君の演奏きくのを楽しみにしていたんだけど、最近、事故で頭を怪我してね、大きな音をきくと、しばらくして頭が割れるように痛くなるんだ。医者は、君のピアノはタッチが強いから気をつけてというんだけど、どうしても聴きたかったから来た。もし、途中で帰っても、気を悪くしないでね」と言って、耳当てをして、口をむすんで座っていましたが、Gianni がsoprano saxで2音ほど音を出すと、あっという間に、いなくなりました。
演奏のイメージがまったくつかめず、しばらくピアノをさわっていて、ふと気がつくと、会場には観客がもうすでに数人座っていて、にこにこ私に笑いかけ、そのうちのひとりが、「リラックスして、楽しめばいいのよ」と言う。
本願前、どうしようーと、一瞬焦りましたが、とりあえずやるしかないと思い、演奏を始めました。
結果は、大成功。 即興演奏は、怖いけど、深い !!!  面白いです。

去年12月10日は、内田典文さんと、ペンギンハウスでDUO.  11月27日にパリでセッションした友達からもらった小さな楽器(名前は知りません!)と、三味線とで演奏を始めたのですが、最初のうちは、ほとんど音のない間の多い空間になり、会場で聴いていた主人は、時差ぼけで眠っているんじゃないかと気を揉んだらしいですが、だんだんと意識がはっきりしてきて、音もつかめてきて、流れに乗ることができました。
12月21日は、ヴィオロンで、黒田オサムさんとのDUO. 今回は、1セット目、映像の荒井滿耶さんがつくった映像とのコラボ。10分ほどの映像でしたので、映像といっしょの場面と、演奏のみの場面を適当に組み合わせてやってみましたが、面白いものになりました。
2セット目の黒田さんとのDUOは、今までにない展開。
何かがふっきれて、新しい境地が開かれたような感じで、面白かったです。

1月は、2つのコンサートとも、曲やコンセプトなしの完全即興をやります。
どんなものになるのか、今から楽しみです!!

投稿者 yokomiura : 00:51