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2005年01月15日

暖かい体験

「あっ、私の財布!!」中央線の特快に乗り、閉まった扉のガラスごしに 私の茶色い財布がホームにポツンと落ちているのを見た瞬間、思わず叫んだ。ど、どうしよう・・・ポケットに入れそこなったんだ! 「あら~っ」「財布じゃ、拾われちゃうよ」「ムム・・・」とかいう言いながら、他の乗客も私の周りから ホームの財布を見ている。「ダメだ、なんとかしなくちゃ!」と我にかえった私は、扉を両手のこぶしで叩いてみた。扉はびくともしないが、電車も(運良く)まだ発車しない。 すると 向こうの電車に乗っていた男の人が ホームに降りてきて財布を手にとり、こちらを見た。私はもちろん 電車の中の人も 口々に「この人、この人」と言って 私を指差してくれ、「窓から 渡してもらおう」と 窓の近くにいた人が開けてくれ、男の人が窓に財布を投げ入れると、次から次へ、人の手を渡って、私の手のひらに財布が乗せられた。一瞬の間のできごとだったが、財布が還ってきたこと以上に、なんか暖かくなる体験だった。どうもありがとうございます。

投稿者 yokomiura : 2005年01月15日 21:40

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