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2017年06月30日

ライブキッチン 7月 2017年

6月のライブは、ペンギンハウス、ヴィオロンに加えて、急遽、フランスから日本に来日したHaroldとのライブと ジャムセッションで、とても充実した内容になりました。
6日、ヒグチケイコさんとは、一年ぶりに演奏したのですが、何も決めずに、完全にフリーな即興をした前回とは対照的に、スタンダード曲、オリジナル曲2曲を演奏。
リハなしで、どういう展開になるか、まったく予想もつかなかったのですが、英語の歌詞の断片が即興の間に浮かんでいたのが、だんだんと姿を現してきたスタンダード曲のサマータイムをはじめ、とてもいいコンビネーションで、とてもユニークな空間が作れたのではないかと思います。
16日はギタリスト&作曲家 camilleとのDUO. 前回試してみた、決められたイメージをもとにした即興、いまひとつつかめなかったので、もういちどリベンジのつもりで臨んだのですが、今回はうまくいきました。
ただ、2ステージ目、前回、camilleが演奏中に気にしていた雑音が、私には心地いいノイズのループに聞こえ、イマジネーションが次々湧いたので、そのノイズを心待ちにしていたのですが、今回は新しいケーブルに変えたらしく、残念でした。
Haroldは、カセットテープレコーダーやラジオなど、身の回りのものを音楽の中に滑り込ませて、おもしろい空間をつくる数学者で、今回、26日、黒田オサムさん、中尾堪二さん、賃貸人格、サチエさんと一緒に6人で演奏しました。
ふだんは、別々にDUOやトリオで共演していて、このメンバー全員で即興するのは初めてだったのですが、緊張感と豊かさが持続する、とても質のよい空間がつくれたのではないかと思います。
28日の午後は、笹塚にあるCheshmehという店で、Haroldが企画してきたコンセプト’unPublic"のセッション。
仕事で参加できないサチエさんのかわりに、camille, ヴィデオ撮影に荒井さんが加わって行いました。
ふすま、畳の座敷でのセッションは、コンサートとはまたひと味ちがう感触で、私は、トイピアノとピアニカで参加しましたが、時折 現れる全く音のない空間が ゆったりとした風のように感じられ、心地よかったです。
ヨーロッパに行った時、人々が興味を持っている日本の”間”というのは、こういうものなんだよねと一人思いました。
7月は、賃貸人格が、つくばで開催される世界音楽療法大会という催しのパフオーマンス部門にアフプヤンで応募し、めでたく採択されたので、行ってきます。
この催しでは、世界中から、音楽療法に携わるセラピスト、医者が集まり、高齢者、障がい者、トラウマに悩む人々、子供たちに対して、音楽で何ができるかというテーマで、今までの経過を持ち寄り、お互いに検証し合うものらしいです。アフプヤンの音楽が、どういうふうな受け取られ方をするか、まったくわかりませんが、とにかくいつも通り演奏してきます。
14日ペンギンハウスで、内田さんとDUO. カーラブレイの曲と、6月に演奏したSummer Timeを演奏しようと思います。 21日ヴィオロンでは黒田オサムさんとのDUO. 最近、黒田さんは、おどりの内容をだいぶ変化させてきていらっしゃるので、どんな展開になるか、とても楽しみです。

投稿者 yokomiura : 15:50

2017年06月04日

ライブキッチン 2017年 6月

先月は4つのライブをやりました。7日は、初めての場所、国立で、初めての投げ銭ライブ。空腹のさいか、キッチンからやってくる美味しそうな料理の匂いに、フラフラしながらピアノを弾きましたが、怪我の功名というのでしょうか、pp(ピアニシモ)での演奏のやりかたをつかめたような気がします。
11日は ドラムの立岩さんとのDUOに、クラリネットの衣笠さんをゲストに迎え、初めてのトリオで演奏してみたのですが、期待していた響き、緊張感があり、とても新鮮でした。
19日はsaxの中尾さんとのDUO。まったくの即興演奏は、自分の中からどんなものが出てくるのか、演奏を始めるまで予測がつかず、とてもエネルギーがいるのですが、それだけに、今の自分の状態がよくわかるものです。演奏は、あれっと思うほど自然に演奏でき、だいぶ力が抜けて来たのかなという印象をもちました。
30日は、企画ライブ。アフプヤンでは ハンスアンデルセンの絵のない絵本のひとつから、荒井さんが物語から受けた印象をもとに映像をつくり、私が物語から心にひっかかった箇所に曲を置き、賃貸人格は事前になんの情報ももたず、つぎの彼女が歌う歌に関しては、私が何の情報を持たないで、コンサート当日はじめて、お互いのカードを開くといった、とてもスリリングなパフオーマンスなのですが、おもしろいものができたと思っています。
飛行船では、私のオリジナル曲の他、My fevorite things, セロニアスモンクのエピストロフイー、その間に黒田オサムさんの踊りが入る構成でしたが、リハとまったくちがう展開になり、それも楽しめました。

6月は 6日にペンギンハウスで、ヒグチケイコさんとのDUO. 彼女とは、15年ほど前、ベルリンのライブで対バンとして出会って以来ですが、曲を使った即興は初めてです。曲は、私のオリジナル曲、Departure,ワルツ、スタンダードのSummer Time、今からとても楽しみです。
16日は フランス人の音楽家、Camilleとの DUO。コンピュータで映画音楽を作っているの彼との演奏は、独特の空間で、とても静かで、繊細な空気感を持っています

26日(月) きのうまで予定に入っていなかったのですが、フランスの友人、Haroldが、今月末、急遽Tokyoに来ることになり、阿佐ヶ谷のヴィオロンで、ちょうどブッキングすることができ、演奏することになりました。
彼はカセットケープ、ラジオ、PCなどを使って、即興をします。
また彼は、Parisで unPublicというコンセプトのもとに、コンサート会場にとらわれず、公園、アパートの一室、陶芸教室などで、手持ちの楽器を持ち寄り、即興演奏をして、それをネットに公開するという演奏活動をしていて、私も、トイピアノ、ピアニカで何度か参加しました。あの空間を切り裂いていくような爽快感、みなさまに味待っていただけたらと思います。

投稿者 yokomiura : 15:27