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2017年02月11日

Hannu Hellsten [映像]とのCollaboration 6

Nov.9th    いよいよ今日は最終日。朝、近くの山の中腹にあるcafeで軽く朝食をすませ、Milanのスタジオに向け、出発しました。今回のツアーで、唯一私が以前行ったことのある場所です。前回はソロで録音をしたのですが、今回は、スタジオの中でVJの映像流しながら、何人か観客を入れて、ライブレコーディングのようにしてみようと思い、オーナーに相談。最初は 今までそんなことしたことないよ、と躊躇していたオーナーも、最後は「わかった! 家にスクリーンも見つけたし、知り合いに声をかけ、何人か集めてあげる」と言ってくれ、18時からライブレコーディングが始まりました。
ミラノに住んでいるsax奏者のGianniに声をかけ、初めてDUOで演奏したのですが、ツアーから帰ったばかりのGianniは、壊れかけたサックスをひとつしか持って来れず、もし音がでなくなったら、演奏をやめるから、そこでおしまいだね、と言って始めました。しかしいざ演奏が始まってみると、とても楽しく、あとで聴きかえしてもみてとてもよかったので、去年CD"Departure"を制作しました。
次の日、Hannuと主人、3人で空港に行き、レンタカーを返し、最初に入ったcafeの同じテーブルに座って、コーヒーを飲み、再会を約束して、それぞれFinland,Franceへの飛行機で帰路につき、イタリアツアーが、無事終わりました。
あれから2年後、また日本で行うcollaboration、どんなふうになるのか、今から楽しみです!

投稿者 yokomiura : 19:28

2017年02月08日

Hannu Hellsten [映像]とのCollaboration 5

前日、ライブの後、部屋に戻るとき(夜中2時過ぎ)、ホテルのコック長が 明日は何時頃食事をするかと聞くので、朝はたぶん起きれないからモーニングは間に合わないし、ランチにはまだ早いから、コーヒーとパンかなんかでいいよというと、「えー?!コーヒーとパン.....!!それじゃ料理じゃないじゃないか!僕は、料理人だよ」。彼は11時に来てというので、レストランに行くと、テーブルの上に、たくさんの皿にもられた料理が!!どれも 新鮮は地元の野菜やチーズ、ソーセージを使った料理。中でも、タルタルステーキのタタキは、今まで食べたことのないほど美味しかったです。
予期せず、こんな迫力ある料理に出会えるなんて、素晴らしいと思いました。
12時頃、車で、今日のコンサートのある会場目指して出発。カーナビに従って、道をたどること2時間ほどすると、街にたどり着きました。
しかし、この日のコンサートは「見えないショー」といって、決まった会場を持たず、そのパフオーマンスにあった会場をそのつど見つけ、ショーを作っていくというのがコンセプトらしく、事前になんの情報もなし。数週間前になって、メールで、会場がなかなか決まらず、体調も悪くなったし、今回は無理みたいというメッセージをもらったりして、キャンセルかとあきらめかけていたところ、その後、なんとかなりそうだと言うメールをもらい、とりあえず来てみたのです。どういう場所で、どういうコンサートになるのか.....
言われた住所にたどり着いてみると、広い敷地のある工場か、会社のような建物。携帯で電話をして、想像したより若く、かっこいいオーガナイザーとはじめて対面しました。彼の後について、ビルの階段をおりて、突き当たりの部屋にはいると、そこは大きなスタジオで、グランドピアノと客席の間に ヴェールのような半透明の大きな布が天井からいちめんに張られています。ピアノは、なんとベーゼンドルフアー!! ここはダンススタジオということで、奥の壁はいちめん鏡。オーガナイザーが言うには、今日の予約は100人で、一度に入りきれないから、入れ替え制で、2回ショーをやってくれないかということ。もちろんOKと答えましたが、想像を超えた展開に、内心ただ驚くばかり。コンサートは大成功でした。ピアノの前のヴェールに映像が映し出され、後ろの鏡に照り返し、幻想的な空間が作れたのではないかと思います、

投稿者 yokomiura : 19:28

2017年02月01日

Hannu Hellsten [映像]とのCollaboration 4

Oct.7th, 朝起きて朝食をとり、出発。カーナビの案内を頼りに、目的地に向かいます。畑が一面に広がり、心なしか、田舎っぽくなってきたと思ったら、遠くに見えていた山がだんだん近づいてくる、、、と思ったら、車が山を登り始めた! ゲゲ!!今日は山の山頂でコンサートをやるの?? と思っているうち、山の中腹にある村に到着。住所に書いてある小さなレストランのまわりは数軒しか家が見当たりません。会場の暗い室内を外からそっと覗くと、扉が開いて、中から犬をつれたひげ面の若い男性が現れ、「チャオ! 」とSirioが出てきました。レストランに入ると、細長い室内の正面奥の窓から、谷をへだてて、向こうの山々が見渡せる山荘のようなたたずまいです。
Sirioは 料理人で、この辺りのレストラン何軒かでコックさんたちに料理を指導しているいわゆる料理のスーパーバイザーといった仕事をしているということでした。
確かに、腹ごなしにちょっとと言って出してくれた手製のパンと地元のチーズは、目を見張るほど美味しかったです。
夜になり、演奏の前に食事をしようと ホテルからレストランに行くと、中は、昼間とちがって、たくさんの人で埋まり、すごい熱気。席に座れない人たちは入り口近くのカウンターで、ビールを飲みながら、席が空くのを待っていて、けっきょく店は70人ほどのお客さんで埋め尽くされました。しかし、どこからこんなに人が集まってくるのだろう?  それも、ほとんど20代、30代の若い人たち。
「ここは気にいってもらえました?」と 聞いたsirioは、澄んだ目を輝かせて、
「日本の強みは組織力だけど、イタリアは パッションだよ」、と話してくれたのが、印象的でした。

投稿者 yokomiura : 22:17